概要

このページは、チャート画面に表示される 「AIに質問」Widget (ウィジェット)の使い方を説明します。
表示中の画面が持つ集計結果(期間・条件・数値など)をAIへ渡して、質問(分析・探求) を行えます。
「AIに質問」Widgetはどこにありますか?
レポート画面では、グラフや表の下に「AIに質問」の枠が表示されます。
・画面によって位置は多少異なります。
・Widgetが表示されない画面もあります。(順次追加を検討中…)
出来ること(代表例)
よく使う質問例
- 「このグラフの見どころを3つ教えて」
- 「粗利率が高い/低い要因を推測して」(粗利率を表示している画面で)
- 「前年差で大きく動いているポイントを説明して」(売上推移を表示している画面で)
- 「この期間の特徴を、現場向けに短くまとめて」
- 「改善の打ち手を、優先度つきで提案して」
画面に合わせた例(ツリーマップの場合)
- 「売上が大きい事業部と粗利率の関係を説明して」
- 「粗利率が低いブロックの共通点を整理して」
- 「売上は小さいが粗利率が高いところを抽出して、狙い目を言語化して」
そもそも何を聞けばいいかわからない
そんな時は、「このデータでどんな分析が出来る?」「このデータの利用方法を教えて?」と聞けばヒントを返してくれます。さらに自身の立場も追加すれば、回答が絞られてきます。
例)「ED営業担当(又はED事業部長)としてこのデータはどのように利用できますか?」
気取った言葉を使わず、平易な言葉で投げかけて下さい。
相手はコンピュータです。何を聞いても恥ずかしくありません。
しかも、大抵褒めてくれます(気分よくなります)。
使い方
- 質問欄に聞きたい内容を入力します
- 「質問する」ボタンを押します
- 回答欄にAIの返答が表示されます
- 必要に応じて、質問文を変えて繰り返します
対話型ではありません(いわゆるチャットではありません)。一問一答です。
AIの回答を深堀して行きたい場合は、先の質問文に追記していくのが効率的と思われます。
AIに渡しているデータについて
AIは、画面で表示している集計結果や条件(期間・フィルタ・集計値など)を受け取って回答します。
ただし、次の点に注意してください。
- 最終判断は人が行う(AIの推測は誤ることがあります)
- AIの回答は「提案・整理・気づき」の支援として使う
- 個人情報や機密情報を質問欄に入力しない
うまく回答が出ないとき
よくある原因
- 質問が短すぎて意図が伝わっていない
- 画面側の条件が特殊で、AIが解釈しづらい
- 一時的な通信障害/混雑
試すこと
- 質問に「観点」を足す 例)「売上金額の観点で」「粗利率の観点で」「現場向けに」など
- 具体的に指示する 例)「3つに絞って箇条書きで」「結論→根拠の順で」など
想定される質問
Q.AIは「すべての明細」を見ていますか?
A.基本は「画面に表示されているデータ」を渡しています。粒度(集計単位・期間)は画面と同じです(大量の明細データを渡しているわけではありません)。
誤解を恐れずに言えば、我々が気軽に利用できる生成AIは大量データの処理に向いていません(数百件程度が限界と思われます)。それはデータを文章として解釈しているためです。人間が大量の数値を見せられても、要約や概算をもとに話をしているのと同じです。
Q.AIの回答をそのまま報告資料に使っていいですか?
A.文章のたたき台としては便利ですが、数値・結論は必ず画面の実データで確認して下さい。
Q.AIが間違ったことを言います。
A.あり得ます。AIは推測も含めて回答するため、重要な意思決定は必ず人が検証して下さい。
「AIの役割を追加」ボタンについて
「AIに質問」Widgetには、「AIの役割を追加」 というボタンがあります。
これは、AIの立場・視点を一時的に指定して質問できる機能です。
AIの役割とは?
「どんな立場・目的・観点で、このデータを見るか」をAIに指示するためのものです。
役割を指定することで、同じデータでも回答の切り口が変わります。
AIの役割を追加すると何が変わる?
- 回答の 視点 が明確になる
- 表現が 現場向け / 管理職向け / 分析向け に変わる
- 推測・提案の 深さや方向性 が揃う
表示中の画面データを使う点は同じです。
役割の具体例
- 営業マネージャの立場で
「営業現場で説明する前提で要点を整理して」 - 経営層向けレポート製作者として
「意思決定に必要なポイントだけ簡潔に」 - 数値分析担当として
「構成比・粗利率の観点で整理して」 - 改善提案を考える担当として
「改善余地と優先度を考慮して」
使い方
- 「AIの役割を追加」 ボタンを押します
- AIに与えたい役割や視点を入力します
- そのまま質問を入力して実行します
質問文に役割を記載しても、同様に動きます。
毎回記載するのが面倒な時や自分の職務に合わせて事前に設定しておきたい場合に利用できます。
役割は各画面ごと、ブラウザに保存されます。
最後に….「AIに質問」の本当の目的
AI活用のステップアップ
「AIに質問」は画面に表示されているデータを「安全に・迷わず」AIに渡すための入口です。
まずはこの機能を使って、
・AIに質問する感覚
・回答の受け取り方
・どんな聞き方で精度があがるか
になれることを目的としています。
次のステップ:対話しながら考える使い方(一般的なChatGPTやGemini)
AIに慣れてくると、次のような使い方が出来るようになります。
・1回で終わらず、追加質問で深堀する。
・「さっきの回答を踏まえて、次は…」と会話のように考えさせる。
・数値の説明だけではなく、仮説・打ち手・整理文を作らせる。
これらは、ChatGPTやGeminiの領域です。
「AIに質問」WidgetとChatGPTやGeminiとの関係
この「AIに質問」Widgetはいきなり自由なAIを使うのではなく、「いま見ている業務データを、どうAIに考えさせるか」を身につけるためのステップとして設計されています。
画面×AI(データがハッキリしている・質問しやすい・迷わない・とっつきやすい)
「AIに質問」= 業務データ付きChatGPT・Geminiの「訓練場」
こんな状態になったら「次の段階」
次のように感じ始めたら、AI活用が一段進んでいます。
・「このデータを渡して、AIにどう聞けば整理できるかがわかる」
・「最初の質問はこれで、次はこう聞こう」と考えられる
・「この回答、もう一歩踏み込ませたい」と思える
・ある意味「AIの僕(しもべ)になれる」
(「考察に不足な情報があったらアップするから言って」とAIに依頼できる)
これはAIを「検索」ではなく「思考補助」として使い始めている状態です。
「AIに質問」の枠を超えて、積極的にAIを活用しましょう。
大切な考え方
AIは「答えを決める存在」ではありません。
判断・責任は必ず人が持ちます。
AIは「考える時間を短くし、視点を増やす道具」です。